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武士の時代にタイムスリップ?サムライが蘇る「相馬野馬追」に魂が揺れる!

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みなさん知ってますか?

福島県の太平洋沿岸部に位置する相馬地区(相馬市、南相馬市)には一年に一度だけ武士が蘇り、に乗って駆け巡る「騎馬武者のお祭り」があることを。

海外の人からは「ラストサムライ」日本の人からは「戦国時代」とまで言われるほど絶賛されるくらいで、まるで武士の時代にタイムスリップしたかのような臨場感、迫力感満載の大イベントです。

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【※写真は全て相双ビューローから】

千年以上の歴史がある相馬野馬追

東日本大震災で甚大な被害を受けながらも、諦めずに復興を願う地元の方の汗と涙の結晶の伝統行事。それが「相馬野馬追」です。

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起源は鎌倉時代。平将門が原野に放した野生馬を捕らえる軍事訓練と、捕らえた野生馬を神前に奉納したことに由来。将門の子孫である相馬氏が神事として代々引き継がれ今に至ります。

「相馬野馬追」は国の重要無形民俗文化財となり、なんと千年以上の歴史を誇る伝統行事となっています。

 

鎧を身につけた騎馬武者が街を歩く?

ふだん街中で鎧を身につけた騎馬武者を見た事がありますか?

「相馬野馬追」では毎年総代将である相馬氏を筆頭に、500余り騎馬武者達を連れて街中を行軍しています。

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その列をなす騎馬武者達の迫力と言ったらハンパない。いくらタチの悪いヤンキーでも怯んでしまうくらい。騎馬武者に睨みつけられたら命の保証はありませんよ。(笑)

先祖代々伝わる家紋の旗を掲げ、鎧に身をまとった騎馬武者達の威圧感に負けるに違いありません。

 

旗を取り合う姿はまるで現代の戦国絵巻

全国から約6万人の観光客が足を運ぶ「相馬野馬追」。その本祭りの目玉として、「神旗(しんき)争奪戦」があります。

打ち上げられ落ちてくる神旗を騎馬武者達が一斉に争奪する種目は本祭りのフィナーレを飾るにはもってこいの競技。その光景はまるで現代の戦国絵巻そのもの。

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これが遊びだと思ったら大間違い。ガチの競技です。騎馬武者はみな神旗を我が物にするために全精力を注ぎ込みます。皆本気のため怪我人も毎年出ます。そのため救急車が近くに構えています。(汗)

でもその本気具合が会場を大盛り上がりさせてくれるのは言うまでもありません。

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「相馬野馬追」 開催概要

今年2017年の開催は7月29日(土)~31日(月)の3日間。

7月23日(土)宵(よい)祭り 1日目

出陣式 

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相馬中村神社(相馬市)、相馬大田神社(南相馬市原町区)、相馬小高神社(南相馬市小高区)の3の神社で執り行われ、本会場となる雲雀ヶ原祭場地(南相馬市原町区)へ出陣。

宵(よい)乗り 

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白鉢巻に野袴・陣羽織といういでたちで、いななく馬にまたがり、宵乗り競馬が開始される。 

7月24日(日) 本祭り 2日目

お行列 

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甲冑に身をかためた騎馬武者達が3Km先の御本陣である雲雀ヶ原祭場地を目指し進軍。

甲冑競馬 

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兜を脱ぎ、白鉢巻を締めた騎馬武者が、砂埃舞う中を人馬一体となり先祖伝来の旗指物をなびかせて勇壮果敢に疾走。

神旗争奪戦  

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数百騎の騎馬武者達が集結、舞い下りる神旗めがけて突進する様は、正に合戦さながら。御神旗を手中に収めた騎馬武者には、その武勲を称え惜しみない拍手が送られる。

7月25日(月)野馬懸(のまかけ) 3日目

野馬懸(のまかけ) 

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「相馬野馬追」の古来の姿を現在に残す行事で、放たれた野生馬を神社境内に追い込み、白装束の御小人が素手で捕らえ神前に奉納する神事が行われます。

 

詳しくはこちらから↓

平成28年相馬野馬追 | 相双ビューロー SOSO BUREAU

 

サムライの文化を堪能できる「相馬野馬追」へ

一年に一度しかない「相馬野馬追い」は、サムライ達の血が騒ぎ魂と魂がぶつかり合う相馬地区(相馬市・南相馬市)で最高に盛り上がるお祭りになること間違いない。地元の人はこの野馬追いのために仕事を休みにしてまで力を注ぐほど。

 

言っておきます。

 

こんなお祭り他にないです。

 

一見の価値ありですよ。

 

東北の夏の風物詩の先駆けとなる「相馬野馬追」へ出かけて、この夏あなたも戦国時代を体験してみてはどうだろうか?

 

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相馬野馬追についてもっと知りたい方にオススメの本

震災、原発、避難生活という大変な状況をしいられてもなお、「相馬野馬追」に対する熱い思いを持ち続け伝統を伝承している男性のエピソードがノンフィクションで綴られています。

なぜそこまでの思いでこの伝統行事に全てを費やすのかが赤裸々に描いてあります。