【JICA隊員はアフリカのルワンダへ】元SEがルワンダでコンピュータ技術を伝える。
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JICAボランティア(青年海外協力隊)はあらゆる問題を抱えている発展途上国に派遣される。
その中でも今回、日本から約12,000kmの距離。約24時間のフライト。アフリカの中部に属するルワンダ共和国に任地して活動しているなんちゃんこと南條弘樹(なんじょうひろき)さんをインタビューした。
【ルワンダ共和国の国旗】
なんちゃんとぼく、佐藤光輝(@sugerbright)はJICA訓練所が福島県の二本松市にあるので、住み込みで訓練中の際に共通の知人を経て知り合った。
【なんちゃん(右から2番目)を含め旅好きメンバーが仙台に集合した】
- 自分のスキルを活かすためにJICAへ
- ルワンダでコンピュータ技術を教える
- アフリカのスイスと言われてるルワンダ
- 日本人とルワンダ人の意外な共通点とは
- ルワンダに来てから10キロ減量!?
- ルワンダでの活動における4つの意義とは
自分のスキルを活かすためにJICAへ
光輝:そもそもどうしてJICAに入ろうと思ったんですか?
なんちゃん:元々転職を考えていて高校の友達がケニヤにJICAで活動していたのを知ったのがきっかけ。それでJICAについて興味を持つようになり、説明会に参加してみたんだよね。
光輝:説明会はどうでした?
なんちゃん:説明会に行くまではJICAの活動内容がどんなのかあまりイメージできなかったけど、話を聞いて意外にも職種が多い事にびっくりした。(笑) 120以上もあるからね。
光輝:めちゃ多いんですね!!(笑)
なんちゃん:そう。そんでここなら自分のスキルを活かせるなと思ったんだよね。
光輝:英語結構できるんですか?
なんちゃん:そこそこだね。JICAに応募するのに最低限レベルの英語の条件がどのくらいかわかる?
光輝:TOEIC800点以上とかですか?
なんちゃん:いや。TOEICは330点以上あると応募資格がある。
光輝:え?そんなに低いんですね。なんか自分もいけるような気がしてきましたよ。
なんちゃん:全然いけるよ。(笑) 点数で応募内容が変わるけど、案外英語に自信が無い人でもJICAにチャレンジできるね。
光輝:へ〜。JICAは敷居が高いと持ってたんですけど、案外そうでもないんですね。
ルワンダでコンピュータ技術を教える
光輝:元々何の仕事してたんですか?
なんちゃん:システムエンジニア(SE)の仕事を7年程やってたよ。
光輝:システムエンジニア(SE)ですか。そしたらルワンダでもシステムエンジニアをしてるんですか?
なんちゃん:そうだね。ルワンダのNGOで働いていて、職員にワークショップを通してExcelやPowerPointのコンピュータ技術のスキルを教えたり、現地のIT担当者と一緒にシステム運用の見直しもしているよ。
光輝:教えるときは何語なんですか?
なんちゃん:ルワンダ自体はキニャルワンダ語なんだけど、みんな職場にいるみんなは優秀だから英語でやりとりしてるよ。でも日常生活では英語はそこまで浸透してないからキニャルワンダ語を話してるよ。
光輝:キニャルワンダ語?なんて初めて聞きましたよ。(笑) なんか難しそうですね。
なんちゃん:難しいね。でも英語も得意な方でも無いから、やり取りも結構むずかしい。
光輝:ましてや教えるとなると難しいですよね〜。
アフリカのスイスと言われてるルワンダ
光輝:ルワンダの国について聞きたいです。気候はどんな感じですか?
なんちゃん:ルワンダには四季はないんだけど、年間を通してでも20度前後だからとても過ごしやすいよ。
光輝:なんかアフリカは熱いイメージがあったんですけど、そうでもないんですね。
なんちゃん:西アフリカは40度超えの場所もあるらしいからね。(笑) ルワンダは標高が1500メートルくらいあって、空気がカラッとしてて快適なことからアフリカのスイスって言われてるくらい。
光輝:アフリカのスイスですか!良いですね。街並みはどんな感じですか?
なんちゃん:俺が住んでるのは首都のキガリって所なんだけど、キガリだけで言えば街自体もめっちゃ整備されていて綺麗だよ。首都から離れると緑豊かで丘が多くて眺めが最高に気持ち良いよ!
【首都:キガリ】
【ルワンダ南部 キナジ】
光輝:治安はどんな感じですか?
なんちゃん:アフリカの中でもルワンダの治安はめちゃくちゃ良くて、夜女性一人が出歩いても問題ないくらい。軽犯罪は多少あるけども重犯罪はほぼなく安全な国だよ。
光輝:そうなんですね!なんかアフリカのイメージが変わってきましたよ。行きたくなってきた。(笑)
日本人とルワンダ人の意外な共通点とは
光輝:ルワンダ人の性格について教えてください。
なんちゃん:ルワンダ人は日本人に近いところがあるんだよね。
光輝:え?どんな所がですか?
ルワンダ人はシャイでとても勤勉な所かな。
光輝:へ〜そうなんですか。失礼かもしれませんが、なんかもっと時間にルーズで仕事が雑なイメージがありました。(笑)
なんちゃん:時間は確かにルワンダタイムでルーズ。(笑) 仕事においては効率は悪いかもだけど、一生懸命に働く人が多いよウチの職場は。
光輝:そうなんですか!意外ですね。
なんちゃん:あとはルワンダ人は早朝型の人がめっちゃ多い。(笑) 朝5時からランニングしてる人とか結構いる。(笑)
光輝:は、早っ!どんだけ朝型なんすか!(笑)
ルワンダに来てから10キロ減量!?
光輝:あとルワンダの食文化ついて知りたいですね。
なんちゃん:ルワンダの家庭では一般に豆、バナナ、芋、米の炭水化物ばっか食べてるよ。(笑)
光輝:食生活は慣れました?
なんちゃん:そこそこ美味しいけど、さすがに毎日米と豆の生活はちょっとな。病むな。(苦笑) 日本での高カロリー生活が改善されたおかげさまで痩せてしまったよ。(笑)
光輝:まじすか?(笑) 何キロ痩せたんすか??
なんちゃん:日本にいた時よりも10キロも痩せてしまったわ。(笑)
光輝:10キロも??(笑) ビフォーアフターの写真ないんすか?(笑)
…あるよ。
光輝:ゔほっ。(笑) 随分とやせてやつれましたね。(笑) 赤い帽子かぶってすっかり現地に馴染んでますね!
なんちゃん:青い帽子だわ。右じゃねーわ!!(笑)
光輝:あ。そっちすか!(笑)
光輝:て本当に痩せてるやないかーい。
光輝:でも今のスリム体型の方が良いと思いますよ!
なんちゃん:そうか。なんか嬉しいな。(笑)
なんちゃん:レストランにあるルワンダビュッフェは結構美味しいよ。
光輝:おー美味しそうでね。
なんちゃん:ルワンダではコンビニはさすがに無いけど首都では割と物資が簡単に手に入るから自炊は結構したりしてるよ。物価は輸入してるからどうしても割高だけどね。
光輝:なるほど。自炊するなんて偉いですね!
なんちゃん:サ、サンキューッ!!
ルワンダでの活動における4つの意義とは
光輝:なんちゃんがルワンダで成し遂げたいことってありますか?
なんちゃん:そうだね。ルワンダでの活動任期は2年なんだけど、活動における4つの意義があると思っていて、
- 自分の持つスキル(コンピュータ技術)をルワンダに伝承する事
- ルワンダと日本の相互の文化をお互いに知り合う事
- 自分自身がルワンダから何かを学習し成長する事
- 日本人に任地国ルワンダという国を知ってもらう事
なんちゃん:これらを果たすために日々頑張ってるよ。
なんちゃん:コンピュータ技術を教える上で、ルワンダでは日本で考えられている事が一切通用しないんだよね。日本では情報漏洩がシビアなのに対して、ルワンダではその考えがあまりにも無頓着なところとか。だからまずそれを説明した上で職員の知識から改善するように努力してるよ。(苦笑)
光輝:なるほど。文化の違いによる問題点なんですね。大変だ。。
なんちゃん:そう。でも徐々に理解してくれるとめっちゃ嬉しい。遠いルワンダに来た甲斐があったって思えるよ。
光輝:日本からかなり距離もありますしね。本当になんちゃんがルワンダで行ってる活動は素晴らしい事だと思います。なかなかできることじゃないですよ。
なんちゃん:いやいや。ぜひルワンダの国を日本の方に伝えてくださいな。
光輝:了解です。ありがとうございました。
ルワンダで日本との文化の違いを感じつつもコンピュータ技術を伝えているJICA隊員なんちゃん。自分の芯を持っており、困難に恐れずに立ち向かっていく精神力の強さをインタビューから感じられた。JICA隊員の役割を果たし、無事に帰国しまた再会できるのを心から楽しみにしている。
今回インタビューを快諾してくれた南條弘樹(なんじょうひろき)さん、どうもありがとうございました。
【なんちゃん作ルワンダの魅力を伝えるPRムービー】
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