常識はいくらでも覆せる。高校生で世界一周をした吉野裕斗の国際協力への挑戦
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『高校生で世界一周』を経験した人を今まで聞いたことありますか?
大学生ならまだしも、高校生で世界一周なんて誰もが注目してしまいますよね。
今回ぼく、佐藤光輝(@sugerbright)は世界29ヵ国を1人で周った現役高校生 吉野裕斗(よしのゆうと@yutoworld2015)さんのトークイベントに参加してインタビューしてきました。
- 総理大臣が将来の夢だった中学時代
- 国際協力の意識が芽生えた高校1年
- 世界一周を大反対された高校2年
- 世界一周へ挑戦に出た高校3年
- 帰国後 否定から肯定に変わる
- 世界一周高校生 会社の社長に就任
- 常識なんて後でいくらでも覆せる
総理大臣が将来の夢だった中学時代
吉野:ぼく……総理大臣になりたかったんですよ。
──総理大臣??
吉野:その時は本気で思ってました。でも、どうやったら総理大臣になれるかわからなかったんです。ぼくは名古屋出身なので、名古屋の長は名古屋市長だからどうやったら市長になるのか聞く方が手っ取り早いと思ったんです。
でも皆、「そんなの無理だよ。」って言ってたんです。
でもぼくはそれが悔しくて名古屋市長に連絡してみたんです。
そしたら?
名古屋市長と会って話を聞く事ができました。
──うぉまじか。凄いね!!
国際協力の意識が芽生えた高校1年
吉野:高校1年の時にNGOのボランティアツアーでタイの山岳地帯に訪れました。それが初海外でした。
山岳地帯は貧しい少数民族が暮らす場所でそこにいた子供達と一緒に遊んだのですが、めっちゃキラキラ輝いた目をしていて笑いながら僕と仲良くしてくれました。とても幸せそうに見えたんです。
その時、こんな僕でも誰かを幸せにする事が出来る。誰かの役に立つ事ができると実感したんです。そこから国際協力の意識が芽生え始めるようになりました。
世界一周を大反対された高校2年
吉野:その事がきっかけで、もっと海外の現状を知り国際協力の関心を高めたいと思い世界一周する事を考えたんです。高校2年生の時でした。
「世界一周?無理に決まってんじゃん。」
相談しても周囲から大反対されました。
でもぼくは無理に根拠などないって思ってたんです。
ぼくは頭がそんな良くないんで、なんでもやれば出来ると思ってるんですよ。
──素晴らしい。誰にでも可能性は秘めてるし、できると思うことって大事だよね。
親の承諾を得られたカギは「コメダ珈琲」
──それでどうやって承諾もらえたの?
吉野:家での交渉は相手のホームグラウンドなのでダメなのはわかっていたので、地元のカフェのコメダ珈琲で交渉しました。
カフェだと周りには人いるし大きな声出せないじゃないですか。人目を気にしなければいけなかったのであえてそこにしたんです。そして徐々に承諾を得ていきました。笑
──うわ、君、ズル賢いな〜。笑
承諾は得られても資金がない
吉野:親から承諾は得たものの、家は裕福ではないので世界一周するための資金調達が必要でした。
なのでスポンサーとなってくれる企業へ出向き、自身の思いをPRして資金協力を求めたりしました。もちろん馬鹿にされて終わることもありましたが、中にはサーバーを貸してくれた企業もいたので「高校生世界一周」をキャッチコピーとしてHPを作成し資金の協力を求めました。その他、新聞社が新聞に載せてくれたりした事で、多くの方から資金協力を得ることが出来ました。
──結果いくら貯まったの?
吉野:計135万円程の資金協力を得ることができました。目標は150万だったんですがこの金額でも十分ありがたいです。
世界一周へ挑戦に出た高校3年
吉野:あんだけ強気だったのに飛行機の中で泣いてしまったんです。。
考えてみたら僕、4日以上家を離れたことなくて。笑
まだ宿も決めてなかったし英語も話せないし、不安と恐怖で一杯だったんです。
一カ国目のフィリピンについても現地の食事にチャレンジできなくてマクドナルドへ走りました。笑
発展途上国での光景に衝撃を受ける
吉野:発展途上国のフィリピンでスラム街をいくつか訪問したんですが、衝撃の光景が今でも忘れられません。
スラム街の線路上にいた6歳くらいの子供が袋に口を当てていました。
同行していたNGOスタッフの方に何をしてるのか尋ねると、なんとその子はシンナーを吸っているそうなんです…
ぼくはこの光景に目を疑いました。
シンナーって体に害のある薬物じゃないですか。親はこの事知っているの?どうして周りの人はこの光景に何も言わないんだろうって疑問でいっぱいでした。
──周囲はシンナーの危険性を知らないのかな。
吉野:1日の食費よりも一袋のシンナーの方が安価なので、 親はあえてシンナーを子供に渡しているそうです。あの子供は親から渡されたシンナーで幻覚を見て空腹を満たしていたんです。
シンナーの危険性を知らず使用することの重大さをあのスラム街の人達は知らないんです。スラム街のコミュニティだけしか皆知らないので、外部との情報が遮断されている事が問題だと思います。
アフリカは予想以上の都市化
吉野:アジア、南米、アメリカそしてアフリカを回りましたが、ぼくのイメージしていたアフリカと実際にこの目で見たアフリカは全然違いました。
アフリカって夕日に染まるサバンナにいる野生動物とか、マサイ族とかの先住民族のイメージがあったんです。ググるとその画像しか載ってなかったので。アナログの最先端がアフリカだと思ってました。
でもアフリカは都市化が進んでいて発展していました。特にルワンダが凄かったです。
今やマサイ族さえもスマホを持っているんですよ。
──えーー!!笑 マサイ族さえスマホ持つんだ。
帰国後 否定から肯定に変わる
吉野:世界一周を終えて帰国すると世間の目が変わりました。
あんだけ世界一周なんて無理だって言ってた人達が僕のことを「よくやった。」って認めてくれたんです。
僕は嬉しかったです。そのあと世界一周した高校生と注目してくれて、メディアにも数々取り上げていただけました。
世界一周高校生 会社の社長に就任
吉野:ぼくは旅先で出会った人とのきっかけで、今は「株式会社ビラスタート」の代表取締役を任せられています。
──えー??高校生で会社の社長??凄いわキミ。
吉野:ぼく自身の体験を生かし、海外に挑戦する人を増やすための旅革命事業や旅人講師派遣事業とかやってます。国際協力はもちろん、それ以外にも海外へ出ることは自分に自信を持ついいきっかけになると思うんで。
──確かにそう思うよ。海外へ出ることは自分を成長させる大きな一歩になると思う。
常識なんて後でいくらでも覆せる
世界29カ国を渡り歩いた高校生の世界一周の話はとても勢いがあり、経験が説得力に結びついているのだとも感じました。
吉野さんのプレゼンは終始面白く、聞き手を楽しませる演出がいくつか散りばめられているプレゼンで、とても高校生とは思えないくらい素晴らしかったです。
『高校生だから世界一周なんて無理。』
そんな世間の常識を覆したスーパー高校生がここにいました。無理に根拠なんてなかったのです。
夢やを叶えるのに年齢は関係ないことを吉野さんが証明しています。
初めから無理だよと否定するのではなく、まずは肯定から入るべきという事を吉野さんから教えられました。
今後吉野さんがどのように活躍されるのか興味津々です。インタビューを受けていただいた吉野裕斗さんどうもありがとうございました。